ある会の会報に
送られてきた資料に
内村鑑三の成功の秘訣
66才の直筆の写しがあった。
未曾有の経済危機と言われる
現在において
100年前の内村鑑三さんの
言葉は新鮮な響きを
胸に届きます
大正15年7月28日、
星野温泉若主人への為に草す
成功の秘訣 66翁 内村鑑三
一、自己に頼るべし、
他人に頼るべからず。
二、本を固うすべし、
然らば事業は自づから発展すべし。
三、急ぐべからず、
自働車の如きも成るべく徐行すべし。
四、成功本位の米国主義に倣うべからず、
誠実本位の日本主義にの則るべし。
五、濫費は罪悪なりと知るべし。
六、能く天の命に聴いて行うべし。
自ずから己が運命を作らんと欲すべからず。
七、雇人は兄弟と思うべし、
客人は家族として扱うべし。
八、誠実に由りて得たる信用は
最大の財産なりと知るべし。
九、清潔、整頓、堅実を主とすべし。
十、人もし世界を得るとも
其霊魂を失はば何の益あらんや。
人生の目的は金銭を得るに非ず、
品性を完成するにあり。